2021年01月05日 08:00
因縁の銘柄を半分以上売却
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「モノ言う投資家(アクティビスト)」として知られるカール・アイカーンが、栄養補助食品を販売するハーバライフ(Herbalife Nutrition)社の持分のうち半分以上を売却することとなった。

発表によれば、ハーバライフ社自身がアイカーンの持分のうち6億ドル分を買い戻す。株式の購入は2018年に決定された自社株買いプログラムの一環となる。

アイカーンは2013年からハーバライフ社の株式を取得、筆頭株主となっていた。取締役五人も送り込んでいたが、今回の売却によって退任することに。

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ハーバライフは「ディストリビューター」と呼ばれる個人の販売ネットワークが特徴。これが法令違反のマルチ商法であるとして、同じくアクティビストのビル・アックマンが空売りを仕掛けていた

空売りに真っ向から対立したのがアイカーンだった。ジョージ・ソロスのソロス・ファンド・マネジメントもハーバライフ株を取得してアイカーン側についた。

アイカーンは、今回の売却について「(ハーバライフに対し)アクティビストが必要な時期ではなくなった」とコメント。残りの持分で株主として残り続けることを楽しみにしているという。