2020年12月29日 08:00
記録的なキャッシュ創出力
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Adobeの9〜11月期決算は、最終損益が22.5億ドルの黒字だった。前年比165%もの増益だ。

  • 売上高は前年比14%増の34.2億ドル
  • 営業利益は同じく25%増の12.2億ドル
  • 営業キャッシュフローが過去最高の17.8億ドル(前年比30%増)
  • デジタルメディア部門のARR(年次経常収益)は10.2億ドル

Adobeの事業部門は「デジタルメディア」「デジタル体験」の大きく二つに分かれる。

Adobe

主力のデジタルメディア部門は前年比20%増の売上25億ドル。そのうちクリエイティブ部門が20.8億ドル、ドキュメントクラウドが4.11億ドルだった。

デジタル体験部門の売上は前年比10%増の8.19億ドル。

来期の売上予想は151.5億ドル。今期(128.7億ドル)から約18%の増収を見込む。株価は9月以降やや軟調で、時価総額は現在2,287億ドル。これでも来期売上予想の15倍。

Adobeは今回、セグメント構成の変更も開示。コロナ禍で重要性が下がったAdvertising Cloudを「デジタル体験」部門から除外している。