ほぼすべての州から訴訟
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GAFAMの中で最も大変なのはFacebookかもしれない。
事業は依然として堅調だ。 DAUは拡大が続き、中でもアジア太平洋地域のDAUは前年比16%増の7億2,700万人。パンデミックもユーザー数の拡大という意味では追い風である。
売上高は215億ドル(前年比22%増)と堅調。営業損益は80億ドル(同12%増)という結果だった。グループ全体の日次アクティブユーザー(DAP)は25.4億人。前年比15%もの拡大である。
12月9日、米連邦取引委員会(FTC)はInstagramやWhatsAppの買収に関する反トラスト法(独占禁止法)訴訟を起こした。Instagramは2012年、WhatsAppは2014年にそれぞれ買収した。
どちらの案件も当時、FTCの承認を得ている。しかし今になって、市場での独占的地位が脅かされる前に競合を買収したと主張。この訴訟でFTCは、会社分割の裁判所命令を求める。
FTCの他に、米国46州および首都ワシントン、米領グアムの連合も同様の内容で訴訟を起こした。米国は全部で50州からなる。ほぼ全ての州がFacebookを訴えているわけだ。