2020年12月25日 08:00
SquareがTidal買収を検討?
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Squareは決済ソリューションを提供する米国企業。スモールビジネスが簡単にカード決済を受け付けられるPOSシステムを提供し、米国有数のフィンテック企業に成長した。

近年は個人向け決済アプリの「Cash App」も二つ目の柱として確立。Square POSとのシナジーも力強い。

そんなSquareが、音楽配信サービスを展開する「Tidal(タイダル)」買収を検討しているとブルームバーグが報じた。一見、何の関係もないような事業だ。

Tidalは2015年に有名アーティストのJay-Zが5,600万ドルで買収した事業。

2016年には300万人の有料会員がいたが、直近の数字は開示されていない。Jay-Zは去年、Spotifyにも自らの楽曲を配信したため「経営が危ういのでは」という疑問も生じた。

Tidalが強みとしたのは、Jay-Zを核とするセレブリティの参画である。妻のビヨンセやコールドプレイ、マドンナなど、名だたるアーティストがSpotify打倒のために集結していた。

ディズニー社の取締役も務めたジャック・ドーシーが、事業の集合体を作ろうとしているという観測もある。しかし、音楽配信はさすがに離れすぎではないだろうか。