Paychex、やや復調
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アメリカの給与計算代行・管理サービスPaychexが9~11月決算を発表した。
- 売上高は前年比0.7%減の9.8億ドル
- 営業利益は3.7%増の3.5億ドル
- 通期売上見通しを前年比3%減~フラットに上方修正
3~8月はパンデミックに伴うレイオフ急増の煽りを受けて減収していたが、9~11月は経済活動の再開に伴って復調した。
HCMクラウド『Paychex Flex』等を提供する「Management Solutions」事業の売上が前年比0.8%増の7.3億ドルに増加している。
今四半期は新たに『Paychex Flex』とApple Watch/Google Assistantの連携ソリューションを実装するなど、サービス向上への投資を継続している。
CEOのMartin Mucci氏は「顧客維持率は依然として高く、顧客獲得数は前年比で増加した」と説明した。
給与計算代行ほかアウトソーシング業務を含む「PEO and Insurance Solutions」事業の売上は前年比3.3%減のの2.4億ドルとなった。
Paychexの業績は、米国の雇用環境の影響を受ける。顧客の従業員減少による影響が続くが、減収幅は2四半期連続で改善している。
サービス収益全体でも前年比0.8%減とほぼフラットまで回復しており、コスト削減によってマージンも改善。Paychexは通期予想を売上・利益ともに上方修正した。