ウォルマート、TikTokでライブ配信
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2020年、米中摩擦で苦難に直面したTikTokだが、圧倒的なユーザー基盤は簡単には揺るがない。
その力を活用する先として試すのが、購入可能なライブ配信イベント、いわゆるライブコマースである。
提携先に選んだのが、アメリカを代表する小売チェーン、ウォルマート。先週金曜日から配信を開始し、消費者の反響を見る予定だった。
取り扱ったのは、ウォルマートが扱うファッション製品。TikTokの人気クリエイターが選んだアイテムを紹介するという内容だ。
消費者視点からいうと、「何故にウォルマート?」である。ウォルマートは決してファッションの会社ではない。もっとも、プライベートブランドの開発に力を入れてはいるが。
背景にあるのは大人の事情である。
トランプ政権から難癖をつけられ、TikTokの米国事業にアメリカ資本を入れないといけなくなったとき、参加したのがオラクルとウォルマートであった。今年9月にウォルマートは7.5%の持分を握る方針について公表、米政府によって承認された。