米国の動画ストリーミングサービス「HBO Max」が、ストリーミングTVプラットフォームの「Roku」でいよいよ視聴できるようになる。

Rokuは、テレビにRoku Player（画像）を差し込んだり、専用のスマートTVを通じて利用できるストリーミングプラットフォーム。

独自チャンネル「The Roku Channel」が無料で視聴できるほか、NetflixやHuluといった他社の有料ストリーミングサービスにも加入できる。

コロナ禍での巣篭もりで、Rokuの需要は大きく伸びている。The Roku Channelは全米5,600万人にリーチするモンスターチャンネルである。

米国では「コードカッティング」といって、既存のCATVを解約してストリーミングだけを視聴するユーザーが増えている。その大半が利用するのがRokuである。

Roku上に載れば、それら巨大なユーザー基盤にリーチできるわけだ。NetflixやHuluがあるのにHBO Maxが存在しなかったのは、むしろおかしな状況だったと言っていい。

HBO Max運営会社のワーナー・ブラザースは、2021年の全映画作品をHBO Maxで同時公開することで話題を呼んだ。

映画『インセプション』などで知られるクリストファー・ノーラン監督は、この件について「最高の映画スタジオのために働いていると思ったら、ある日目覚めると最悪の配信サービスのために働いていた」と反発した。