次世代製品が前年比2倍を超える成長
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オラクルが先ほど発表した9〜11月期決算は、最終損益が24.4億ドルの黒字だった。前年比5.7%もの増益である。
- 売上高は前年比2%増の98億ドル
- 営業利益は同じく13%増の35.8億ドル
- クラウドサービス&ライセンスサポート売上が71.1億ドルで、全体の72%を占める
相変わらず圧倒的に収益性の高いオラクル。会社全体での成長はほとんどないように見えるが、その内側では変化が起こっている。
次世代型製品「Gen 2 Cloud」は売上高が前年比2倍を上回る成長。
Gen 2 Cloudは、2018年に全く新しいアーキテクチャとして打ち出したもの。「クラウドコントロールコンピュータ」と呼ばれる侵入が困難な障壁と、「オートノマスロボット(自律型ロボット)」が中核要素だという。
足元の成長は予定を上回っており、データセンターを可能な限りのスピードで追加しているところだという。
Oracleの時価総額は現在、1,791億ドル。一方で、過去1年で稼いだフリーキャッシュフローは121億ドルにのぼる。
稼ぎの大きさを考えれば、他の巨大IT企業よりは評価が低い。それはもちろん、足元の成長率が低いからだ。今もCTOを務める創業者、ラリー・エリソンの手腕には注目したい。