記録的なキャッシュ創出力
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Adobeが12月10日に発表した9〜11月期決算は、最終損益が22.5億ドルの黒字だった。前年比165%もの増益だ。
- 売上高は前年比14%増の34.2億ドル
- 営業利益は同じく25%増の12.2億ドル
- 営業キャッシュフローが過去最高の17.8億ドル(前年比30%増)
今回、Adobeはセグメント定義の変更も開示した。
前回まで「デジタル体験(Digital Experience)」に含まれたAdvertising Cloudを、「Publishing and Advertising」として三つめのセグメントに切り出すことにしたのだ。
コロナ禍でAdvertising Cloudは重要性が下がっており、注力する二部門(デジタルメディアとデジタル体験)を中心とした報告に再構成した。
- デジタルメディア部門は前年比20%増の売上25億ドル
- そのうちクリエイティブ部門が20.8億ドル
- ドキュメントクラウドが4.11億ドルだった
- デジタルメディア部門のARR(年次経常収益)は10.2億ドル
- デジタル体験部門の売上は前年比10%増の8.19億ドル
来期の売上予想は151.5億ドル。今期(128.7億ドル)から約18%の増収を見込む。株価は9月以降やや軟調で、時価総額は現在2,287億ドル。これでも来期売上予想の15倍。