2020年12月10日 07:05
大口顧客が牽引
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今年上場したばかりのSaaS企業「Asana」が今朝、上場後二回目となる決算発表を行った。

Asanaはタスク管理ツールなどを提供。現在はプロジェクト管理やマイルストーン設定など、より組織に役立つコラボレーション機能に力を入れている。

  • 売上高は前年比55%増の5,891万ドル
  • 営業損失は6,193万ドル
  • 課金顧客数は合計89,000社超
  • 全体のネット・リテンションレートは115%超

Asana

Asanaが組織向け機能に力を入れるのは、その方が単価が高いからである。実際に、売上単価の大きい中堅以上の企業が売上の成長ドライバーとなっている。

  • 年単価5,000ドル超の顧客は8,938社(前年比58%増)
  • 年単価50,000ドル超の顧客は318社(同104%増)
  • 年単価5,000ドル超顧客のネット・リテンションレートは125%超
  • 年単価50,000ドル超顧客のネット・リテンションレートは140%超

ネット・リテンションレートは既存顧客の継続率・アップセル分を加味した指標。つまり、年5万ドルを払う大口顧客の売上が前年比で40%以上の成長となっている。

通期売上は2.216億ドル(前年比55%増)を見込む。時価総額は43.8億ドルと、その20倍近い。