ライトル、日本に来年進出
Shutterstock
ラストワンマイル配送を手掛けるドイツのスタートアップ「ライトル」が2021年、日本市場に参入することを日本経済新聞が報じた。
Crunchbaseによると、ライトルは2017年の創業。車両からアプリケーションまで、一貫したラストマイル配送ソリューションを提供する。
大まかな仕組みは、次の通りである。
- 各地に「HUB」と呼ばれるコンテナ型の受け取り施設を設置
- その中に「BOX」と呼ばれる配達可能なコンテナが入れ子状に格納
- これを「MovR」と呼ばれる独自車両に載せて、各家庭に配送
日本への進出では、大手物流会社やコンビニと連携し、サービスを提供する。連携先の第一弾はヤマトホールディングス。11月中旬から、すでに千葉県市川市で実証実験を始めている。
本格参入は「来年の早い時期が目標」としており、公道活用について規制当局と調整を進めているところ。
ラストマイル配送(物流拠点から各家庭までの配送)は、物流サービスの中でも圧倒的にコストが高いプロセスだ。それはひとえに、異なる住所一つずつに物資を運ばないといけないからだ。
(人間の毛細血管の長さを合計すると地球二周半の長さになるが、要はそういうことである)
ライトルを使うと、トラックなどを使う場合に比べ配送距離や時間を最大45%削減できる。物流会社にとっては、頻発する再配達も頭痛の種だ。こうした問題をどう解決するかについても注目したい。