2022年01月25日 14:33
EV共同開発投資を3倍に拡大へ
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日産と三菱自動車、ルノーの3社連合が、EV開発への共同投資を3倍に拡大することを計画しているという。Reutersが情報筋の話として報じた

3社はEV開発に今後5年で200億ユーロを投じる計画を1月27日にも発表。また、2030年までに5つの共通車台を使ったEV30車種以上を開発する予定。新興EVメーカーの台頭やEV需要のシフトに対応する。

3社はこれまで、EV開発に100億ユーロを投入。4つの共通車台を開発し、すでに一部のEVに採用していた。今後は、2020年代半ばまでにルノーが小型EV向けの5つ目の車台を設計。これらの5つは、2030年までに3社が開発・投入予定のEVの90%で活用される見込み。

関係者によれば、3社は小型EVの製造コストを同じサイズのガソリン車に匹敵する水準に引き下げる狙いだという。このため、バッテリーやその他の主要部品についても共通化を実施。

フランス、英国、中国、日本のバッテリー製造拠点では、総生産規模を2030年までに220ギガワット時に拡大する計画。また、日産が開発中の全個体リチウムイオン電池の技術も共有する見込みだという。

なお、今回の計画は当初、2021年秋に日本で発表される予定であったものの、新型コロナウイルスの拡大を受けて延期されていたという。