関西電力は、子会社63社、関連会社41社の合計104社からなる企業グループであり、関西を中心に事業を展開する電力会社である。本社は大阪市北区。
昭和26年5月に電気事業再編成令により、関西配電株式会社と日本発送電株式会社から設備の出資と譲渡を受けて設立。同年7月には大阪証券取引所に上場している。
まずは全体の業績を見てみよう。
全体の業績推移を見ると、売上高は2.8兆円から3.4兆円で推移。経常利益は2014年まで1100億円から3500億円規模の赤字だったようだ。
印象としては、売上でかいなというのと、経営苦しそうだなという2点。2015年度は黒字に転じているが、アベノミクスの影響だろうか?
次に、関西電力にはどんな事業セグメントがあるかをみてみると、「電気事業」「情報通信事業」「その他」の3つからなるらしい。
全体で33089名の連結従業員がおり、そのうち19903名が電気事業、3258名が情報通信事業に従事。
関西電力本体の従業員数は19914名。平均年齢は42.3歳、平均勤続年数は21.7年、平均年間給与はおよそ604万円となっている。
事業は大きく「電気」「情報通信」「総合エネルギー」「生活アメニティ」の4つから形成され、情報通信事業ではFTTHサービス(ファイバー・トゥ・ザ・ホーム、光ファイバーを一般家庭に直接引き込む)を軸に収益拡大を狙うほか、総合エネルギー事業ではガス販売、生活アメニティ事業では不動産関連サービスなどを提供し、各事業で収益の拡大を図っている。
事業別の収益を見ると、電気事業が全体の8割弱を占め、2.9兆円の売上。情報通信事業は全体の5.7%を占めている。
発電電力量の内訳についても有価証券報告書に載っていたのでグラフにしてみよう。
火力発電が最も大きく、全体の84%(865億kWh)。ついで水力が14%(148億kWh)と、合わせて全体の98%を占めている。