三井不動産の2016年3月期の売上高は1兆5679億円、経常利益1825億円。
子会社211社、関連会社64社を有し、「賃貸事業」「分譲事業」「マネジメント事業」「三井ホーム」などの事業セグメントがある。
賃貸事業
オフィスビルや商業施設、中高層住宅などの賃貸。英国や米国でも。
分譲事業
業務施設や、戸建・中高層住宅などの分譲。シンガポールでも。
マネジメント事業
・プロパティマネジメント
賃貸事業における管理・清掃・保守業務など。賃貸住宅の転貸や運営代行も。
また、時間貸および月極の駐車場事業「リパーク」も行なっている。
・仲介・アセットマネジメントなど
不動産開発や流動化に関するコンサルティング業務や住宅などの販売代理事業、「三井のリハウス」ネットワークによる不動産売買・賃貸借の仲介も。不動産私募ファンドの組成・運用や不動産投資信託の資産運用も行う。
三井ホーム
新築住宅などの設計・施工監理・施工請負を行う。住宅のリフォームやオフィス・商業施設のリニューアル工事、賃貸住宅などの斡旋・管理も。
その他
ホテルの貸借、ホテル営業、ゴルフ場事業、リゾート施設営業。
リフォーム工事、オフィス・商業施設のリニューアル工事やローン保証業務も。
連結従業員17205名のうち、マネジメント事業に9239名が従事し、全体の53%を占める。その他、三井ホームには3511名(20%)、賃貸事業に846名(5%)、分譲事業に1297名(7.5%)。
セグメントごとの売上高をみると、賃貸事業が4822億円(30%)、分譲事業が4254億円(26%)、マネジメント事業が3809億円(23%)、三井ホームが16%の売上をあげている。
セグメント間取引などによる調整額は941億円。
全セグメントが黒字だったので、セグメント別利益も割合にしてみる。
1860億円のうち、およそ51%に当たる1078億円が賃貸事業による利益。分譲事業は455億円(21%)、マネジメント事業は493億円(23%)、三井ホームは40億円(2%)の利益を稼いでいる。
セグメント間取引などによる調整額は258億円。