株価の乱高下続くHims & Hersが自宅検査キット事業者を買収。身体データを集めて更なる成長へ?

米国の成長企業、Hims & Hers(以下、ヒムズ)の株価が乱高下している。同社株は年初から一時3倍近くに膨らんだ後、半分近くに下落した。現在の時価総額は80億ドル弱だ。
同社はオンラインでコンプレックス系の医薬品等を販売し、ストック型の収益を積み上げてきた。直近では肥満治療薬(GLP-1)の発売が期待を高め、スーパーボウルで放映したコマーシャルが熱狂を呼んだ。一方では供給改善などが懸念され、その後の株価は急落した。
売上高は前年比95%増と、依然として急拡大を続けている。営業利益は前四半期から弱含んだ。果たしてどのような状況にあるのか、今回の記事ではヒムズの最新決算をもとに紹介する。
アンドリュー・ダダムCEOは決算説明の冒頭、「2024年は最高の一年だった」と振り返った。同社はよくあるD2C企業の一つに見えるが、経営陣は「次世代のヘルスケアプラットフォームを作っている」と主張してきた。
定期購買者数は右肩上がりに伸び続け、ついに200万人の大台を超えた。オンデマンドでパーソナライズされたヘルスケアプラットフォームを構築するというビジョンが、消費者の支持を集めているという。