Facebook、Instagramなどを傘下にもつメタ・プラットフォームズが10月30日、2024年7〜9月決算を発表。売上高は前年比19%増の406億ドル、営業利益は同じく26%増の174億ドルだった。
マーク・ザッカーバーグCEOは「製品、事業が力強いモメンタムで良い四半期だった」と強調。「AIと未来のコンピューティングに関するビジョンの一部がより鮮明になった」と付け加えた。
今では32億人を超えるユーザーが、毎日メタ・プラットフォームズのアプリを少なくとも一回は開くまでになった。同社が開発する『Meta AI』およびオープンソースの言語モデル『Llama』は、急速な広がりを見せていると言う。
生成AIをめぐるニュースが世間を飛び交う中、メタ・プラットフォームズはどのような打ち手を見せているのだろうか。今回の記事では、ザッカーバーグ氏による発言の重要ポイントを中心に紹介する。
ザッカーバーグ氏は、各アプリの概況から話し始めた。
メッセージングアプリの『WhatsApp』は、米国がもっとも成長率の高い国の一つであり続けている。一日あたりの通話数は世界全体で20億回を超えた。
『Facebook』は若手成人層のポジティブなトレンドが続いており、特に米国で顕著だと言う。『Instagram』は世界全体で成長が力強いと述べた。9月にはInstagram向けに『Teen Accounts』をリリースし、若年層向けの保護策をアピールした。
X(旧Twitter)の騒動に乗じて始まった『Threads』は、月間アクティブユーザー数が2.75億人に迫っている。一日あたりの会員登録数は、100万人を超えて伸びていると言う。利用者のエンゲージメントも高まり、次なる主要なソーシャルアプリに育てるという自信を見せた。
スーザン・リーCFOは、メタ・プラットフォームズにおける事業の見通しが二つの側面にかかっていることを再度強調した。一つは利用者のエンゲージメント、もう一つはその収益化だ。