鳴物入りのCEOが突如退任!デジタルフィットネス企業「Peloton」の現在
タブレット付きの高価なフィットネスバイクで一世を風靡した「Peloton」を覚えているだろうか。一年前に取り上げたときと同じ書き出しだが、そのくらい同社への注目度は薄まったように思える。
結局あれからも、同社の経営は万全とは言い難い。サブスク事業のスペシャリストとして期待されたバリー・マッカーシー氏は今年5月にCEOを退任。ボードメンバーの二名が共同で暫定CEOを務める非常事態に追い込まれた。
長期的に会社を率いる人物なくして、戦略を立てることは難しい。株価は低迷し、時価総額は現在16億ドル。絶好調だったコロナ禍でのピークと比べると、実に四十分の一程度の水準である。
しかし逆に言うとPelotonは、多くの問題を抱えてきたにも関わらず2,000億円を超える企業価値を維持している。果たして同社がどんな状況にあるのか、今回の記事で紹介したい。