携帯販売や「QUOカード」手がけるティーガイア、”市場価格より安い”TOBで非上場化へ
携帯販売大手のティーガイアが、米ベインキャピタルによって買収された。買収総額は1,400億円にのぼり、大株主だった住友商事(約4割を保有)、光通信(子会社含めて約29%)などから買い取る形となった。
ティーガイアは2008年、MSコミュニケーションズとテレパークの対等合併により誕生。全国およそ1,700店舗の販売チャネルを通じて携帯電話やタブレットなどを販売するほか、子供向けにICT教室イベントも開催。
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売上高は今なお4,000億円を超えるが、万事好調だったとは言い難い。毎年100億円を超える営業利益を稼いでいたのは2022年3月期までのことで、この2年は低迷していた。
ところが、今年6月からは株価が急騰。今回のベインキャピタルによるTOB(株式公開買付)は、提示価格が市場価格より低かった(一株あたり2,670円)。
果たしてティーガイアとはどのような会社で、なぜ今回のような事態に直面しているのだろうか。一部で話題になった「QUOカード退蔵金」の話も絡めつつ、ことの顛末について紹介する。