独自DBを活かした営業に強み「ランドネット」中古不動産の流通で売上1,000億円へ
不動産売買や賃貸管理を手がけるランドネットが、右肩上がりの拡大を続けている。
ランドネットを立ち上げたのは、今も代表取締役を務める榮章博氏。2浪の末、中央大学法学部に進学して大学4年生から司法試験の勉強を始めるが、27歳で合格を諦めた。
先輩に声をかけられる形で入ったのが不動産の世界だ。1987年に入社した大京グループで経験を積んだのち、1998年にサンクスレーベンを挟んで1999年に起業。ランドネットを設立した。
大京住宅流通(現・大京穴吹不動産)では業務フローをシステムでマニュアル化する仕事に取り組んだ。この経験を活かし、ランドネットでは不動産会社でありながらシステムの提供も行った。当初から経営は黒字だったという。
Finboard
組織拡大に苦労したこともあったが、2010年に稲盛和夫氏の「盛和塾」へ入ったことで経営者として脱皮。年率30%ずつ事業を伸ばし、2021年にはJASDAQ市場へ上場。現在は東証スタンダード市場上場企業となっている。
9月3日に発表された2024年7月期決算で、売上高は778億円(前年比22%増)。営業利益は同じく83%増の28億円だった。今回の記事では、拡大を続けるランドネットの事業と戦略について紹介する。