業績低迷の「くふうカンパニー」再成長に向けた戦略とは?
今回取り上げるのは、インターネット事業を幅広く手がける「くふうカンパニー」だ。
くふうカンパニーは、かつてカカクコムやクックパッドの経営を担った穐田誉輝氏が立ち上げた企業。クックパッドの「お家騒動」で手放された事業の多くを引き受け、集結させた。同社には、クックパッドで生まれたり、買収したり、資本関係のあったサービスや経営者が多い。
そんな同社が2024年9月期、業績の悪化に直面している。売上高で前年比22%減、営業利益は同じく63%減少を想定。株価も低調で、執筆時点における時価総額は200億円を割っている。
くふうカンパニーが手がける事業は「毎日の暮らし事業」「ライフイベント事業」「投資・ インキュベーション事業」の大きく三つに分けられている。売上規模では「ライフイベント事業」が大きいが、収益力で安定しているのは「毎日の暮らし事業」だ。