マーケティング領域で急伸「Micoworks」が累計63億円を調達するまで
今回取り上げるのは、スタートアップ企業のMicoworks(ミコワークス)だ。大阪市に本社をおく企業で、知る人ぞ知る大注目のベンチャーである。
創業者の山田修氏は、ユニークな経歴の持ち主だ。福岡出身で関西の大学へ進学後、中退して19歳の時にフルコミッションの営業として社会人に。20歳で起業し、店舗経営や貿易ビジネスも手がけた。
20代後半に差し掛かった2017年に設立したのが現在のMicoworksだ。創業当初はHR領域でサービスを立ち上げ、すぐに億単位を売り上げるまでに伸ばした。しかし、さらにスケールさせることは難しいと考えHR事業を売却、可能性の大きいマーケティング領域にリソースを集中させた。
2023年末には約35億円の資金調達を発表。投資家にはシンガポール政府系投資会社のテマセク・ホールディングス傘下のVCであるVertex Growthや、ジャフコグループが新たに加わった。累計資金調達額は約63億円にのぼる。
2030年のビジョンとしてアジアナンバーワンの会社になることを目指し、グローバルな組織体制も築く。注目スタートアップの経営者は一体どんなことを考えているのだろうか。代表の山田修氏から話を聞いた。