電子契約SaaS「DocuSign」が営業黒字化!さらなるコスト削減へレイオフ実行
電子契約SaaSの代表格、DocuSignが3月7日、2023年11月〜翌1月期決算を発表。売上高は前年比8%増の7.1億ドル。営業損益は994万ドルで黒字化を果たした。
この結果を受けて、株価は一時10%近い上昇。その後は弱含み、決算前とほとんど同水準に戻った。時価総額は目下114億ドルで、コロナ禍に到達した600億ドルは今や遠い過去の話だ。
株価が低迷する中、昨年末にはウォール・ストリート・ジャーナル誌が「売却先を探している」と報道。過去有数のレバレッジド・バイアウトになる可能性があると評されていた。
決算発表の中で経営陣はこの件に触れず、三つの戦略をもとに事業改善を進めてきたとアピール。果たしてどのような状況にあるのか、今回の記事では同社の開示をもとに紹介する。
現在のDocuSignを率いる経営トップは、アレン・ティゲセンCEO。カーライルグループやGoogleをへて2022年にダン・スプリンガー前CEOの後を継いだ。ティゲセン氏によれば現在、戦略上の柱は三つある。