「名だたる半導体メーカーは全て顧客と言って過言ではない」シノプシスとは何者か
今回取り上げるのは、EDAツール大手のシノプシスだ。
EDA(Electronic Design Automation)は名前の通り、集積回路や電子機器などの設計作業を自動化・支援するツール。電気系のCAD・CAE・CAMの総称とも表現されるソフトウェアやハードウェアだ。
電子機器は時とともに小型化するし、半導体の微細化も進む。一方では高機能化、低価格化、低消費電力化も要求され、高い競争力を維持するには想像を絶するほどの複雑な設計が必要だ。
シノプシスは、そんなEDAツール市場で世界最大手。100億ドル余りの市場で三割強のシェアを握る。今回の記事では同社の始まりに加え、昨今で進んでいる「AI化」の潮流についても紹介する。