米国最大、食肉加工でシェア20%の「タイソンフーズ」赤字転落の理由
米国最大の食肉加工企業、タイソンフーズをご存知だろうか。世界ではブラジルのJBS(売上726億ドル)に次ぐ大きさを誇り、年間売上高は529億ドルにのぼる。
ビーフ、ポーク、チキンをあわせた生産シェアは20%。文字通り米国の食肉文化を支える存在であり、1.1万を超える畜産農家と契約、食肉を流通させている。
ちなみに、日本でも「日本ハム」が食肉流通で20%シェアを占める。ハムなどのイメージが強い同社だが、売上の50%以上は食肉事業。日本ハムの連結売上高は1.26兆円だから、規模にして6倍ほどの差があることになる。
2022年まで概ね右肩上がりの拡大を続けたタイソンフーズは、2023年に一転して赤字に陥った。今回の記事では同社の来歴に始まり、昨今受けている逆風についても紹介する。