【アリババ】クラウド部門のスピンオフ中止で9%減、新経営陣のもと配当支払いへ
アリババグループが11月16日、2023年7〜9月期決算を発表。株価は一日で9%減と落ち込んだ。
中でも嫌気されたのが、クラウド部門(Cloud Intelligence Group)の全面的なスピンオフ計画を取りやめたこと。米国の先進半導体に関する輸出規制により、クラウド事業の見通しに不透明性が増している。
もっとも、アリババグループにおいてクラウド事業はもともと大した利益を生んでいない。業績全体は堅調で、売上高は前年比9%増の2,248億元(≒310億ドル)。営業利益は34%増の336億元(≒46億ドル)だった。
クラウド事業の全面的スピンオフを取りやめた今、同社にとって何が株主価値を向上するための打ち手となりうるのだろうか。今回の記事では、経営陣が話した内容から特に重要と思われる点を紹介する。