年初来株価が半減!格安チェーン「ダラージェネラル」にみる米国消費経済の今
今回取り上げるのは、米国の格安小売チェーン「ダラージェネラル」だ。
社名が示唆するように、創業当初は「全ての商品が1ドル以下で買える」ことが特徴だった。初めて店舗を出した1955年より、このコンセプトはすぐに人気を集めたという。
現在のダラージェネラルは米国で1.9万店舗以上を展開。今では「1ドル以下」に限らず、食品や日用品からベーシックアパレルまで、幅広い商品を”エブリデーロープライス”で販売する。
コロナ禍では業績が加速したが、翌年には鈍化。利益水準は横ばいとなり、株価も下落した。2023年現時点、S&P500企業の中で最もパフォーマンスが悪い銘柄の一つだ。年初来株価は56%下落した。
今回の記事では、ダラージェネラルの事業について改めて紹介した上で、同社の近況と抱えている課題と打ち手についてまとめる。そこに見えるのは、今の米国が抱える消費の不安である。