コロナ前を超え最高益の「パーク24」筋肉質化が奏功、モビリティ事業の成長も続く
駐車場大手のパーク24で、業績の復調が続いている。9月14日に発表された2023年7月までの第3四半期決算(累計値)は、売上高2,415億円(前年比14%増)で着地した。
営業利益は244億円(同104%増)に迫り、利益幅の復調はさらに大きい。パーク24はコロナ禍で大きな逆風を被った企業の一つで、2022年10月期第1四半期より営業黒字に回復した。
5〜7月の売上高は844億円(前年比12%増)となり、コロナ前の最高値に迫る。逆風下で進めたコストカットが実り、営業利益はすでに当時の水準を超えている。
株価水準は2016年ごろのピーク値には遠く及ばない。それでも、足元の時価総額は約3,500億円にのぼり、今期予想(純利益145億円)に対する株価収益率は約24倍。一般的にみて、決して低い評価ではない。
同社についていえば、今後の展望は明るいと言って過言ではなかろう。インバウンドを含めた国内の「移動」は復調が続く見込みであり、2025年には大阪万博もある。