【スーパーマイクロ】万年割安企業から株式市場の人気者に!AI向けサーバーの需要やいかに
米国企業のスーパーマイクロコンピュータが8月8日、2023年4〜6月期決算を発表した。同社においては第4四半期であり、通期決算でもある。
聞きなれない会社だが、歴史は長い。サーバー部品の製造から完成品へと手を広げ、直近では「AI用サーバー」の需要が追い風だ。この2年で売上、利益がともに急増した。
株式市場での評価も高騰している。株価は高値を更新し続け、年初来314%の上昇。ただし株価収益率は30倍程度と、「謎の半導体メーカー」などと比べれば必ずしも非常識な水準ではない。
パッとしない万年割安企業が一転して株式市場の人気者になった例とも言えるが、その勢いは今後も続くのだろうか。今回の記事では、新たに発表された決算について、これまでの戦略を鑑みながら考える。
業績を急拡大させたスーパーマイクロだが、四半期の推移は様子が異なる。
昨年7〜9月までにかけて売上高は急拡大するも、その後は一転して勢いが鈍化した。2023年の前半に業績が振るわなかったのには、次の二つの理由がある。