AMD決算:売上低調も年初来株価は70%高、下期にはデータセンター向け復調へ
8月2日の米国株式市場は全体的に軟調さが目立った。S&P500とNASDAQ総合指数、ダウ平均はそれぞれ下落。
前日に決算を発表した半導体メーカー「AMD」は、株価が一日で7%超も急落した。売上、利益がともに市場予想を上回り、直後の時間外株価は上昇していたが、市場が開くと様子が一変した。
背景には格付け会社フィッチが米国の外貨建て長期債格付けを「AAA」から「AA+」に一段下げたことがある。格下げのタイミングを疑問視する声は多く、市場の動揺を呼んだ。
AMDの業績はこの一年あまりで急速に悪化したが、それでも株価は年初来70%高と概ね上昇を続けてきた。大きな理由の一つが、「AI」に関する半導体需要に期待が集まっていることだ。
楽観と悲観が入り混じる中、AMD経営陣は今後の見通しをどのように捉えているのだろうか。今回の記事では、直近の動向から展望までについて、新たに発表された決算をもとにまとめる。