ベルトコンベヤ部品で50%シェア「JRC」が上場へ!老舗ニッチトップ企業の成長戦略とは
ベルトコンベヤに関する事業を手掛けるJRCが7月5日、東証グロース市場への新規上場を承認された。上場日は8月9日を予定している。
JRCは1961年、大阪の小さな町工場「浜口商店」として創業、コンベヤ製品の製造販売をはじめた。60年あまりで取引企業数は一万社を超え、国内ではベルトコンベヤ部品でトップシェア(約50%)を握る企業だ。
2021年2月期にかけては減益基調だったが、その後は売上・利益がともに拡大。2023年2月期には売上高89.6億円、経常利益12.7億円にのぼった。上場時の想定時価総額は114〜140億円(上場時発行済株数12,672,860株、想定仮条件900〜1,110円)である。
老舗のニッチトップ企業というべきJRCだが、2020年には投資ファンドのインテグラルが資本参加。企業価値向上に向けた打ち手を本格化した。会社を上場させて何をしようとしているのか、開示された資料をもとに紐解く。
一口に「コンベヤ」と言っても、いくつかの種類がある。