サイバーエージェント傘下の不動産会社「リアルゲイト」が新規上場へ
リアルゲイト

都心部中心に展開する不動産会社リアルゲイトが5月19日、東証グロース市場への新規上場を承認された。上場日は6月22日を予定している。

同社についてまず特徴的なのは、インターネット企業のサイバーエージェントを親会社に持っていること。「株主の状況」によると、所有株式の割合は80%を超える。

代表取締役の岩本裕氏は1973年生まれ。大学四年間(+α)はアメフトに明け暮れたが、一念発起して一級建築士などの資格を取得、キャリア上の転機とした。大手デベロッパーの大京(ライオンズマンションで知られる)から、2004年にはより小規模なプロパストに転職。

そこでは土地の仕入れから物件企画、販売までを一手に担うというスタイル。頭角を表した岩本氏は2008年に執行役員にまでのぼりつめるが、やがて訪れたリーマンショックがさらなる転機をもたらした。

リーマンショックが創業の契機に

プロパストは2006年にジャスダック証券取引所(当時)への新規上場を果たし、その当時はものすごい勢いで事業を伸ばしていた。ところが一転して経営難に陥ると、2009年5月期には債務超過に転落。

リアルゲイト誕生秘話によると、これこそが会社設立の契機となる出来事だった。岩本氏が当時担当していた物件『the SOHO』完成間際だったため、施工を担った建設会社が建物を引き取った。その運営を岩本氏に任せたいと言ってきたのだ。

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