Apple決算:逆風下でもiPhone販売底堅く、後払い・貯蓄など金融サービスで動き
Appleが5月4日、2023年1〜3月期決算を発表。売上高は前年比2.5%減の948億ドル、営業利益は同じく5.5%減の283億ドルだった。
2四半期連続での減収減益(前年比)は、同社にとって2019年以来のこと。それでも株式市況は、堅調な業績を今のところ評価しているようだ。決算発表後の時間外株価は目下約2.3%の上昇となっている。
CEOのティム・クックは声明で、マクロ環境が厳しいことを認めた。それでもサービス収入、アクティブ端末数がともに過去最高になったことをアピールする。潤沢なキャッシュフローを元手に、取締役会はさらに900億ドルの自社株買いと、11年連続での増配も発表。
今回の記事ではAppleの概況について、Apple経営陣が決算コールで語った「生の声」をもとに解説する。
ティム・クックCEOがとりわけ強調したのは、新興国市場における成長だ。メキシコ、インドネシア、フィリピン、サウジアラビア、トルコ、UAE。これら全ての地域で、過去最高の売上高を実現した。