米国で「地銀」信用不安が拡大:銀行制度の成り立ちから直近の動向まで
FIRST REPUBLIC BANK

米国の地方銀行が、大きな信用不安に直面している。今年の三月上旬にシリコンバレー銀行の破綻が取り沙汰されて以降、西海岸に拠点をおく地方銀行の株価が、見るも無惨なほど急落した。

代表的なのがファーストリパブリック銀行だ。2月初めと比べると、株価は実に十分の一以下へと急落。JPモルガン・チェースを初め大手銀行による300億ドルの預金追加も発表されたが、市場を安心させたとは言えない。

歴史を紐解くと、米国の銀行はこれでもかというくらい破綻してきたことがわかる。20世紀初めに2.5万を数えた商業銀行は、今では4,135行に減少。破綻と統合により、その数は減り続けている。

今回の記事では、日本とはあまりに異なる米国の銀行システムの歴史についてまとめる。その上で、足元で急落したいくつかの地方銀行の概況についてもご紹介する。

米国の「二重」銀行制度

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