家庭向けソーラーエネルギーシステムで大躍進「Enphase Energy」とは?
この五年間で見事な急成長を果たした「Enphase Energy」という米国企業がある。主に家庭向けのソーラーエネルギーシステムを扱う会社だ。
創業は2006年。カリフォルニア州フリーモントに本社をおき、145か国で300万件を超えるシステムを販売してきた。取引相手は卸売業者に加え、設備業者、そして個人の住宅オーナーたちだ。
2022年の売上高は23.3億ドル(前年比69%増)、営業利益は4.5億ドル(同108%増)。2018年に黒字化を果たすと、そこから売上は7倍以上、営業利益は280倍以上に膨らんだ。
資本市場からの評価もうなぎのぼりだった。2018年3月から2022年末までにかけ、株価は約70倍に高騰。もっとも、その後は急速に軟化し、足元の時価総額は250億ドルとピーク時の半分近くに減少した。
株式市場ドリームとも言える変貌を体現したEnphase Energyとは、一体どのような会社なのだろうか。今回の記事では、その事業と戦略を特集する。