「バフェットの手紙」2022年版:資本主義がはらむ『創造的破壊』を味方につけるには
2023年2月27日、バークシャー・ハサウェイが2022年の年次報告書を公表。例によって、会長ウォーレン・バフェットによる長い「手紙」が冒頭にしたためられた。
「手紙」でバフェットは例年同じようなことを繰り返し語っているが、参照されるエピソードや切り口は異なる。じっくり読み込むほど、考え方やユーモアが伝わってくる内容だ。
ただ現実的には、これだけの内容を熟読する時間はなかなかないのではなかろうか。今回の手紙は約3,400単語、2万文字以上。英語は日本語と比べ文字数が増えるものだが、英語が得意な人でもじっくり読み込むには多少の時間がかかるに違いない。
かといって自動翻訳にかければ、彼特有のユーモアは伝わってこないだろう。何より、昔のネタを引用することも多いため、いきなり読んでも楽しめないのではないかと思う。
そこで今回は、年次報告書におけるバフェットの「手紙」部分について、背景を補足しながら重要ポイントに絞ってまとめる。今回の個人的キモは、資本主義(そして株式投資)の持つ「創造的破壊」の部分だ。