Meta Platforms最新決算:2023年は「効率性の一年」、時間外株価は20%高騰中
Facebook親会社のMeta Platforms(以下Meta)が2月1日、2022年本決算を発表した。10〜12月の売上高は前年比4%減、営業利益に至っては49%減。業績は著しく悪化している。
Metaを取り巻く環境はここ数年、目まぐるしく変化した。しかも、悪い方向ばかりだ。Appleによるポリシー変更に始まり、巣ごもり需要からの反動、そして足元の広告需要の軟化。これら全てがMetaにとって重石となっている。
ところが、蓋を開けてみれば時間外株価は20%超の高騰である。売上高が市場予想を上回ったことに加え、設備投資の改善や400億ドルもの自社株買いを新たに発表。市場の好感を呼んでいる。
創業者CEOのマーク・ザッカーバーグは、2022年が大変な年であったことを認める。決算会見の中で彼は、「効率性」や「収益性向上」について再三語った。ウォール街を意識している、という指摘も目立つ。
将来を見据えて、ザッカーバーグが投資している領域は大きく二つある。それが「AI」と「メタバース」だ。その一方で、上場企業として収益性を高めるべくコストカットに勤しむ。
今回の記事では、上記三つのトピックを中心に、Meta社の最新動向について紹介する。