クレジット業界の巨人「Visa」における三つの成長領域とは
現地時間1月26日、クレジットカードブランド最大手のVisaが2022年10〜12月期決算を発表した。同社にとっては第1四半期となる。
先日ご紹介したマスターカードと同様、決済総額はすっかり拡大基調へと戻った。10〜12月の数値は前年比7%増。ロシアと中国を除くと12%もの拡大で、2019年比では46%増だった。
クロスボーダー取引(ヨーロッパ内除く)が前年比31%増と牽引したのも、やはりマスターカードと同じトレンドだ。海外旅行需要の回復が、クレジットカード取扱高に如実に出ている。
企業体としてのVisaは、大きく三つのテーマを掲げて更なる事業成長に取り組んでいる。今回の記事では、新たに発表された決算会見の内容をもとに、その全体像について解説する。