HP Incの三年計画とは?バークシャー・ハサウェイ出資の成否いかに
HP Incといえば、テクノロジー産業の礎を作った名門企業だ。以前ご紹介したように、その歴史はシリコンバレーそのものとすら言える。
そんな同社は、今なお優良企業の一つに数えられる。毎年数十億ドルというフリーキャッシュフローを安定して稼ぎ、コロナ禍での特需では株式市場での評価を大きく高めた。
2022年4月には、ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイによる出資でも注目を集めた。総額42億ドルにものぼる大規模出資で、今も筆頭株主として名を連ねる。
ところが、その後は市場全体の軟調さもあり上り調子とはいかない。株価は取得価格である34.91ドルから24%ほど低い水準にとどまっている。単純計算で約10億ドルの「含み損」だ。
果たして、バークシャーによる出資は失敗に終わってしまうのだろうか。それとも一時的な損失に過ぎないのか。もちろん、記事としてどちらかを断定することはできない。