日野自動車の業績と大株主(2015年度)
日野自動車グループは、子会社76社、関連会社21社から構成され、トラック・バスの製造やトヨタ自動車の受託生産を主な事業として行なっている。トヨタ自動車を親会社としている。
上の図は2016年6月提出の有価証券報告書より。
連結従業員の状況は、2016年3月末時点で日本に22178人、アジアに7424人、そのほかが1418人で合計31020人となっている。
日野自動車の売上高を見ると、2007年度の1.3兆円から2009年度には1兆円前後にまで低下し、その後上昇して2015年度には1.7兆円を超えている。
2008,2009年度の業績悪化にはサブプライムショックや、円高の進行が原因と思われる。
自動車の生産実績をグラフにして見ると、上のようになる。トラック・バスの生産とトヨタ向け車両はほとんど同じくらいの水準で、合計でトラック・バス16.2万台、トヨタ向け15.4万台となっている。全体のほぼ半分をトヨタ自動車に依存しているため、トヨタ自動車の業績の影響をかなり大きく受けそうだ。
販売実績を見ると、日本向けが1.38兆円、アジアが3819億円の売上。トヨタ自動車向けは3649億円ということなので、生産台数ほどにはトヨタに依存している割合は大きくないようだ。全体の21%ほど。
「大株主の状況」という項目を見ると、トヨタ自動車が過半数に当たる50.1%を保有している。グラフにすると次のような感じ。