フードテックで食品寿命を延長、年9億トンのロス削減へ
食品の保存期間を延長する技術に注目が集まっている。UNEP(国連環境計画)によると2019年に小売や飲食店、一般家庭から出た世界全体の食品ロスの量は9億3100万トンに上る。これは世界の食料生産の約17%に相当する量だという。
国連の持続可能な開発目標(SDGs)の中には「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させる」という目標が取り入れられ、世界で廃棄食品を減らす取り組みが広がっている。
大量の食品ロスの原因の一つには、賞味期限・消費期限切れの食品がすぐ捨てられてしまうことがある。廃棄量の削減のため「食品寿命の延長」に関連する新しい技術が続々と開発され、ユニコーンとなった企業も登場している。
今回の記事では世界で注目を集める技術と開発企業ついて紹介する。