ABC-MARTが二次流通に参入?靴市場に異変が起きている理由
エービーシー・マート

国内靴小売最大手のエービーシー・マート(ABC-MART)が4月25日、古物営業を可能になるよう、5月26日の定時株主総会にて定款変更を実施することを発表した。新品販売の一次流通だけでなく、中古品販売の二次流通ができるようになるという大きな変更である。

コロナ禍以降、靴市場には大きな波が訪れている。ABC-MARTは2022年2月期本決算を4月に発表。売上高2,439億円(前年比10.8%増)、営業利益274億円(前年比40.7%増)と業績は大きく回復したものの、まだコロナ禍前の2020年2月期の業績までは回復できずにいる。 

ABC-MARTは外出自粛の長期化の打撃が大きく、2021年2月期は上場以降初めての減収となった。これは同社だけの現象ではなく、国内全体で起きた事象であった。スポーツシューズだけで8.4%の市場縮小が起きたと推計されている。 

(出所:NPD Japan

他方、海外ではヨガウェアアパレルの米・ルルレモンが靴市場に参入。日本国内ではワークマンが靴市場に参入するなど、アパレルが靴市場に越境してくる現象も起きている。 

そんな中、靴の二次流通の分野では新風が吹いている。スニーカー専門のオンラインマーケットプレイスから拡大を続けるスタートアップの米・stockXは、すでにユニコーン企業となっている。

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