ウォンテッドリー仲暁子CEOインタビュー「企業版Amazonプライム目指す」
ビジネスSNS 「Wantedly」は、今年2月にリリース10周年を迎えた。 3月3日には、個人向けサービスであるPremiumメンバーシップを強化し、新しい収益の柱を模索する。
Wantedlyを運営するウォンテッドリーの2021年8月期本決算は、営業収益35.7億円(前年比15.5%増)、営業利益4.1億円(同6.6%減)と、増収減益に落ち着いた。
コロナ禍の影響を受け、リクルートHDが減収減益になるなど、大手企業の多くは成長にブレーキがかかった。一方、ウォンテッドリーやビジョナルなどの新興勢は、新しい働き方やリモートワークという追い風を受け業績を拡大した。
ウォンテッドリーの収益の柱は、採用事業だ。それに加え、コロナ禍の真っただ中で新事業として、オンライン社内報「Story」、福利厚生サービス「Perk」、チームマネジメント「Pulse」という3つのサービスを立ち上げた。戦略的にテレビCMを集中して投下し、新事業の露出を一気に増やしたことが、2021年8月期の減益要因となった。
同社代表取締役CEOの仲暁子氏は、ウォンテッドリーの現在の姿を“Amazonプライム・スタートアップ版”と説明する。この好機に何を仕掛けようとしているのか。仲氏へのインタビューから、同社の成長戦略を読み解く。