【2016年3月期】日立製作所のセグメント別業績
日立製作所

2016年3月期の日立製作所の売上収益は10兆円、継続事業税引前当期利益は5170億円だった。

連結子会社1056社と持分法適用会社249社を有し、「情報・通信システム」「社会・産業システム」「電子装置・システム」「建設機械」「高機能材料」「オートモティブシステム」「生活・エコシステム」「その他(物流・サービス他)」「金融サービス」の9つの事業セグメントからなる。

各事業セグメントの概要は以下の通り。

情報・通信システム

システムインテグレーション、コンサルティング、クラウドサービス、サーバ、ストレージ、通信ネットワーク、ATMなど。

社会・産業システム

産業用機器・プラント、エレベーター、エスカレーター、鉄道システム、火力・原子力・自然エネルギー発電システム、電力流通システム

電子装置・システム

半導体製造装置、計測・分析装置、先端産業部材、医療機器、電動工具

建設機械

油圧ショベル、ホイールローダ、マイニング機械

高機能材料

半導体・ディスプレイ用材料、配線板・関連材料、自動車部品(樹脂成形品など)、蓄電デバイス、高級特殊鋼、磁性材料・部品、高級鋳物部品、電線材料

オートモティブシステム

エンジンマネジメントシステム、エレクトリックパワートレインシステム、走行制御システム、車載情報システム

生活・エコシステム

業務用空調機器、ルームエアコン、冷蔵庫、洗濯機

その他(物流・サービス他)

システム物流、光ディスクドライブ、不動産の管理・売買・賃貸

金融サービス

リース、ローン


連結従業員数の内訳

連結従業員335244名のうち、情報・通信システムに76451人、社会・産業システムに73651人が従事。その他大きいのは、高機能材料に47283人、オートモティブシステムに33214名。

セグメント別売上高

売上高10兆円のうち、社会・産業システムで2兆円、情報・通信システムで1.9兆円、高機能材料で1.5兆円、オートモティブシステムで9960億円の売上を上げている。

セグメント別利益

次に利益も見てみるが、全セグメントで黒字だったのでこちらも円グラフにしてみよう。

最も大きく利益を上げているのは高機能材料で1536億円、続いて情報・通信システムが1091億円、電子装置・システムが644億円、オートモティブシステムが539億円、金融サービスが467億円の利益を上げている。

売上比率で3.42%の金融サービスが8.26%の利益を上げているのに少し目をひかれた。


セグメント別の研究開発費

研究開発費3337億円の内訳。オートモティブシステムに699億円、情報・通信システムに596億円、電子装置・システムに493億円、社会・産業システムに474億円、高機能材料に469億円の研究開発費を投じている。


地域別売上高

最後に地域別の売上。

10兆円のうち、日本で5.2兆円、アジアで2.1兆円、北米で1.3兆円、欧州で9511億円を売り上げている。