JD.com決算:独身の日は流通総額4兆円超え、物流・ヘルスケアも成長
中国Eコマース大手のJD.comが3月11日、2020年10〜12月期決算を発表した。コロナ禍でのECシフトを追い風に増収増益が続いている。
売上高は前年比31.4%増の2243億元(≒3.8兆円) 、営業利益は同じく12.4%増の5.95億元(≒100億円)。「独身の日」のセール期間における販売増も寄与した。
それでも事業規模で業界首位のアリババとの差は大きく、3番手である拼多多(Pinduoduo)の猛追も受けて競争環境は厳しい。近年は主力の家電販売だけに頼らず、物流事業やヘルスケア事業の展開を進めることで並み居る競合に対抗を試みている。
直近の決算報告を軸に、足元の動向と成長戦略を確認していこう。
今回の好業績をけん引したのは物販事業だ。売上高は前年比28.3%増の1922億元(≒3.2兆円)と高水準の成長を続けている。