コロナ禍で絶好調「クロックス」:大不振からの回復劇と足元の取り組みまとめ
合成樹脂サンダルを扱う「クロックス」の業績が好調だ。2020年の売上高は前年比13%増の13億8600万ドルと過去最高を更新した。
新型コロナ拡大により、自宅周辺で過ごす時間が増えている。そんな中で『Crocs』が、楽に履くことのできるフットウェアとして人気を集める。
四半期で見ると、足元の追い風はなお顕著だ。クロックスは例年、気温の低い4Q(10〜12月)は売上が少ない。
それにも関わらず、2020年4Qの売上高は4.12億ドル。前年比で56%もの拡大だ。営業利益についても大幅に拡大している。
2002年の創業以来、サンダル市場で新たなジャンルを切り開いてきたクロックス。足元は好調だが、かつては大赤字を計上する経営不振に陥り、アンドリュー・リース現CEOのもとでV字回復をした経緯がある。
今回のエントリでは、リースCEOのもとで成し遂げた復活劇をご紹介した上で、好調の理由について整理したい。
クロックスの創業者はリンドン・「デューク」・ハンソン。