テレビ東京ホールディングスの2016年3月期の売上高は1362億円、経常利益は76億円。
事業セグメントとその概要は以下の通り。
地上波放送事業
①地上波放送
テレビ番組を企画編成し、エンタメ番組や経済情報を中心に視聴者に提供する一方で、広告枠を販売。その形態として次の2つがある。
・タイムセールス:一つの番組の放送時間の途中で放送する広告枠。広告主は原則として番組の制作費を負担
・スポットセールス:一つの番組が終わり、次の番組が始まる間の広告枠。広告主は番組とは関係なく、時間帯や期間、地域などを選択して広告依頼
②国内番組販売
単独放送用、ネットワーク局同時配信向けに製作した番組などを他の国内地上波放送、BS放送、CS放送、CATV向けに販売。
③ソフトライツ
放送番組の周辺権利(オンライン動画配信、ビデオ化、出版、ゲーム化など)を利用した事業と、映画への出資により興行権、テレビ放映権、ビデオ化の権利などを取得する事業の2つ。
④イベント
ゴルフ、スケートなどのスポーツ競技、オペラ、バレエ、ミュージカルなどの舞台、クラシックコンサートなどのイベントを主催、または協賛して入場料収入を得る。
放送周辺事業
放送事業を機能的に補完する役割を担う。
①番組制作
②通信販売
③CS放送
④音楽出版
BS放送事業
①BSデジタル放送
②国内番組販売
インターネット・モバイル事業
動画配信関連事業、クロスメディア広告事業、EC事業、デジタル課金事業など
連結従業員1484人のうち、563人が地上波放送事業、670人が放送周辺事業に従事。
まず、セグメント別の売上高。
売上高1362億円のうち、地上波放送事業が989億円を売り上げ、全体の72.6%を占める。放送周辺事業は193億円(14.2%)、BS放送事業が148億円(10.9%)、インターネット・モバイル事業が31億円(2.3%)の売上。
販売先の35.9%が電通、13.6%が博報堂DYメディアパートナーズとなっている。
さらに地上波放送事業の内訳は次の通り。
地上波放送事業の売上高1074億円のうち、タイムセールス広告の売上が490億円、スポットセールス広告が312億円を売り上げている。その他、ソフトライツが181億円、国内番組販売が46億円など。