独自の成長を続ける米アドテク企業「トレードデスク」その事業モデルとは
あらゆる産業でデジタル化が進む時代、欠かしてはおけないのがインターネット広告の世界だ。ご承知のように、ここではGoogle、Facebookという二大巨人が市場を牛耳っている。
考えてみれば、これは悲しい話だ。大きく成長する市場の大部分を、わずかな巨大企業が握っている。Amazonをあわせた三社の米国におけるシェアは64%にのぼる。
そんな環境で伸び続けるのが、今回ご紹介するトレードデスクという会社だ。彼らはGoogleやFacebookと戦わずして成長する、独自のプラットフォームを作り上げた。
トレードデスクは、アドテク業界に身を置く方なら知らない人はいないであろう強力なプラットフォーム企業だ。広告バイヤー向けに独自のシステムを構築し、アドテクに特化したSaaS(ライクなモデル)を自称する。
2014年の上場以来、トレードデスクは右肩上がりの成長を続ける。2020年の売上高は8.4億ドルに迫り、2021年には少なくとも11.9億ドルを見込む。本記事では、トレードデスクの事業モデルと成長戦略についてご紹介したい。