「オイシックス・ラ・大地」1Q21決算:コロナ追い風、出荷キャパ超過も解消目処
オイシックス・ラ・大地(オイラ大地)が8月14日に発表した2020年4〜6月期決算は最終損益が11億7,600万円の黒字だった。前年比338%増という大幅な増益だ。
売上高は231億3,200万円(前年比42.2%増)、営業利益は20億7,600万円(同282.3%増)だった。コロナ拡大による巣篭もりで需要が拡大し、販促費が未消化となったことで利益が急増した。
2021年3月期の通期業績予想と比較をすると、売上高の進捗率は29.7%、営業利益は69.3%となった。売上高・営業利益ともに予想を大幅に超える進捗と言える。
前四半期の決算発表時に既に公表があったように、外出自粛による宅配需要増で、3月下旬から出荷体制がキャパシティオーバーとなった。3/26から4/29の1カ月間、Oisix事業の新規ユーザー登録を停止するほどだった。
今回の決算では、ARPUや会員数の拡大に加え、キャパシティの問題を解消する目処が立ったことや、大戸屋との業務提携など、さらなる事業拡大に向けた施策が多く見受けられた。
オイラ大地の主要事業は『Oisix』『大地を守る会』『らでぃっしゅぼーや』の3事業だ。
Oisixは子育てをしながら働く女性、大地を守る会は50代後半以降のシニア層、らでぃっしゅぼーやは料理スキルを向上させたい40〜50代の専業主婦がメインターゲットとなっている。