シダックスの2016年3月期の売上高は1597億円、経常損失が10.89億円。
事業セグメントと概要は次の通り。
エスロジックス事業
事業所給食事業、外食産業に利用する食材、消耗品をグループおよび得意先へ販売。また、厨房設備の設計販売も。
コントラクトフードサービス事業
企業、官公庁、寮、大学などの食堂の給食や管理業務の受託運営。
メディカルフードサービス事業
病院入院患者を対象とした給食、高齢者福祉施設などの給食の受託運営。
レストランカラオケ事業
レストランと通信カラオケを融合したレストランカラオケを全国で展開。
コンビニエンス中食事業
病院、企業、官公庁、大学、オフィスビルなどで、食料品、飲料、日用品、医療衛生用品などを販売する施設内売店の受託運営。
トータルアウトソーシング事業
民間企業や地方自治体への車両運行管理、施設管理・運営、小中学校向けの給食業務など、食を含めた業務のアウトソーシング。
その他
レストラン経営、スポーツクラブ、リゾートホテルなど。
連結従業員8946名のうち、トータルアウトソーシング事業に5543名が従事しており、圧倒的に多い。その他、メディカルフードサービス事業に1328名、コントラクトフードサービス事業に777名、レストランカラオケ事業に245名などが従事。
全体の売上高1597億円のうち、外部売上高で最も大きいのはトータルアウトソーシング事業で406億円を売り上げている。続いてメディカルフードサービス事業が344億円、レストランカラオケ事業が301億円、コントラクトフードサービス事業が294億円と続く。
エスロジックス事業の外部顧客向け売上高は22億円に過ぎないが、セグメント間の売上が389億円あり、グループ企業向け事業としての性質が強いことがわかる。
セグメント別の利益を見ると、レストランカラオケ事業が21億円の赤字で、その他は黒字である。レストランカラオケ事業は売上高が前年から17.4%も減少しており、さらに低価格競争が激化していることから業績が低迷しているようだ。
個人的な印象として、カラオケに行くのは高校生から大学生、若手社会人などの若者が多いという印象。さらに、仮に中高齢層が行くことになってもそれほど単価は上がらないことから、どうしても価格競争になりやすいのかもしれない。若者向けに高品質で差別化しても厳しそうだし。。
なお、日本での売上が全体の90%を閉めるとして、海外への売上高は記載がなかった。