リンガーハットは「長崎ちゃんぽん」などの専門店をチェーン展開する企業で、2016年2月期の売上高は411億円、経常利益27億円。
事業セグメントは「長崎ちゃんぽん事業」「とんかつ事業」「設備メンテナンス事業」の3つで、それぞれの概要は次の通り。
長崎ちゃんぽん事業
「長崎ちゃんぽんリンガーハット」を展開。
客からのフィードバックを元に開発した「減塩長崎ちゃんぽん」「野菜たっぷり食べるスープ」などの健康に配慮した商品や、季節限定の「ふわふわたまごのレタスチャーハン」、「冷やしちゃんぽん」、500円代メニューとして「あんかけちゃんぽん」などを新発売。
国内で591店舗、海外で9店舗の600店舗を出店している。そのうち、188店舗がフランチャイズ店舗。
とんかつ事業
「とんかつ浜勝」を展開。
数種類の飲み物とともに楽しめる自家製デザートを提供するデザートビュッフェ導入店を9店舗まで拡大。
国内で109店舗、海外で2店舗、合計111店舗を展開している。そのうちフランチャイズ店は18店舗。
設備メンテナンス事業
基本的には、グループ内直営店やフランチャイズ店舗向けに設備維持メンテナンスのための工事受注や機器類の保全を主な事業とする。
連結従業員数496名の内訳。277名が長崎ちゃんぽん事業、97名がとんかつ事業、26名が設備メンテナンス事業に従事。この他、全体で4607名の臨時従業員がおり、長崎ちゃんぽん事業に3257名、とんかつ事業に1261名。
リンガーハットの売上高411億円のうち、長崎ちゃんぽん事業は306億円を売り上げ、全体の74.5%を占めている。とんかつ事業の売上は103億円で25%を占める。
リンガーハットでは「生産技術研究チーム」「モデル店舗開発チーム」をもうけ、それぞれで研究開発活動を行なっている。
「生産技術研究チーム」では店舗、工場の設備の研究開発と、機器の内製化を推進することで、品質の工場とコストダウンなどを目指しているらしい。
「モデル店舗開発チーム」では経営目標を達成のために、ニーズにあった「競争力の高い」店舗を作る企画開発を行なっているとのこと。
また、商品開発チームとして「リンガーハット商品開発チーム」「浜勝商品開発チーム」が店舗のメニュー開発を行なっている。
商品戦略を業態別にロードサイド、フードコート、都心ビルインにわけ、年間商品開発カレンダーに落とし込み、コンセプト策定、ニーズの調査、施策、役員試食、消費者試食、オペレーション検証と機器開発、製造ラインテスト、食品衛生チェックをへて、販売を決定する体制。
ここら辺興味深いな。